リード110冷却液交換
「LEAD110」にお乗りお客様がエンジンオイルの交換で来店しました。
このバイクは当店が2009年に販売したもので、こうして年に2~3回はオイル交換でお越し頂くお客様のものですが、それ以外の点検や整備は今まで殆ど行って来ておりませんでした。気が付けば新車から7年と3ヵ月が経ち走行距離は4万キロを超えておりました。
なので当店で行った過去の整備歴を調べてみると、とっくに交換してなければならない消耗部品や油脂類がたくさんあったので、今回の来店ついでに全て交換する事になりました。
順番に新車から3回目となるエアフィルターの交換を行い、油脂類としては同じく3回目のブレーキ液を交換し、最後に新車から7年で初めて行う冷却液の交換を行いました。→
冷却液は本来は鮮やかな緑色なのですが、ラジエターから7年振りに抜いた冷却液は黒ずんだ深緑色でした。
また既に内部で腐食が始まっているようで、少し茶色味がかっているようにも見えました。
そして液量も減ってリザーブタンクの方には殆ど入っておりませんでした。
冷却液について
冷却液には不凍液(エチレングリコール)と防錆剤(リン酸塩系物質)の入った、LLC(ロングライフクーラント)と云うものを使用しています。
エンジンは真水で冷やしている訳では有りませんヨ!
真水は摂氏0度以下になると凍結し始め氷となり、真水が固体化すると体積が膨張してしまうため、ラジエーターやエンジンなどの破裂に繋がります。
このため不凍液を使用して凍結を防止しています。
また、この冷却液の循環する冷却通路には鉄やアルミの金属製品が使われています。
このため防錆剤使用して腐食を防止しています。
更には冷却効率を高める消泡剤(泡立ち防止剤)などが使用されいます。
このLLCも3~5年で劣化して、その効能は失われます。
また、ラジエター含む冷却通路には、錆や溜まった不純物が堆積して行き、ラジエターそのものの冷却効果を奪って行きますので、大事な愛車のエンジンを守る為にも定期的な冷却液の交換が必要になります。
新車で買って今まで一度も交換した事が無い!
中古で買ったバイクだから過去の整備暦が判らない!
など、思い当たる方は早めに交換お願いします。
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