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2015年11月21日 (土)

フォーサイト水温異常!

「FORESIGHT EX」にお乗りのお客様から、水温計が異常に上昇するとの訴えがありまし20151127_01た。

リザーブタンクの液量も見たそうですが、冷却液が全く入ってなかったようです。

調べたところ、やはりラジエター本体の液量も減っているので、水温上昇は単に液量不足が原因と云う事になりますが、その冷却液が減った主原因を調べないとダメなので、更に詳しく調べるために冷却系統の加圧テストを行いました。

ラジエター本体側からのテスト結果は、何処からも水漏れ無しで正常に圧力保持できましたが、やはりラジエターキャップの方はダメで全く圧力保持できずスカスカでした。
20151127_02   20151127_03
ラジエターキャップはプレッシャーキャップとも云い、ただのフタ(キャップ)ではなく、キャップの裏には設定の圧力まで開かない加圧弁が付いています。

水冷エンジンの場合はエンジンの熱を冷却液で吸収して、ラジエーターで熱を放熱しています。

ラジエーター内の冷却水は過熱と共に膨張し、通常であれば100度で沸騰しますが、膨張20151127_04による圧力を一定まで逃がさず、この加圧弁で加圧することで冷却水の沸点を上昇させ放熱効率を上げています。

加圧弁には設定圧力まで開かないようなバネが付いていますが、故障の多くの場合このバネのヘタリでラジエターキャップがダメになります。

そうすると今回のように沸点温度が下がり100℃近くで沸騰してしまい、冷却液を吹き出してしまいます。
結果的に水温が上昇してオーバーヒートとなる訳です。

20151127_05ところが・・・ラジエターキャップを新品に交換して修理も完了の筈でしたが、ここまで来て別の所から水漏れしている事が判りました。

ラジエターキャップが新品になった事で、冷却系統に正規の圧力が掛かった為なのか?キャブレターに繋がる細いチューブの亀裂から水が漏れ始めました。

恐らく劣化して今まで皮一つで繋がっていた亀裂に穴が開いたようで、結局このチューブも新品に交換して全ての修理を終えました。

冷却液について
冷却液には不凍液(エチレングリコール)と防錆剤(リン酸塩系物質)の入った、LLC(ロングライフクーラント)と云うものを使用しています。

エンジンは真水で冷やしている訳では有りませんヨ!

20151127_06真水は摂氏0度以下になると凍結し始め氷となり、真水が固体化すると体積が膨張してしまうため、ラジエーターやエンジンなどの破裂に繋がります。

このため不凍液を使用して凍結を防止しています。

また、この冷却液の循環する冷却通路には鉄やアルミの金属製品が使われていますので、防錆剤も使用して腐食を防止しています。

更には冷却効率を高める消泡剤(泡立ち防止剤)などが使用されいます。

このLLCも3~5年で劣化して、その効能は失われます。

また、ラジエター含む冷却通路には、錆や溜まった不純物が堆積して行き、ラジエターそのものの冷却効果を奪って行きますので、大事な愛車のエンジンを守る為にも定期的な冷却液の交換が必要になります。


新車で買って今まで一度も交換した事が無い!
中古で買ったバイクだから過去の整備暦が判らない!
など、思い当たる方は早めに交換お願いしますネ!

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