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2011年11月 4日 (金)

SPACY100ブレーキ固着

今日は2004年式「スペイシー100」の整備を行いました。

このお客様も当店の古くからのお客様で、新車でこのバイク「SPACY100」をお買い上げ頂いて以来、7年越しのお付き合いになります。

長く乗って頂いてるバイクですが、そんなに距離を乗ってないらしく、当店にメンテでご来店頂くのは2年に1度くらいのペースです。

20111104_1それでも今回は、距離がやっと2万キロを越してきましたので、そろそろドライブ・ベルトの劣化を心配され、交換の依頼を承りました。

早速エンジン・カバーを取外し、ドライブ・ベルトの交換に入りました。
このついでに他の駆動系パーツも取外し、各部を点検したところ、クラッチ・シューの著しい磨耗が発見されました。
更に細部を調べると、ドライブ・フェイスとそこに入るボスにガタが発生している事も判明いたしました。
20111104_2_2ボスのガタに関しては、大きなものでは有りませんでしたが、今後を考えドライブ・フェイスと対で交換する事にいたしました。
クラッチ・シューに関しては、エッジが立つほど酷く磨耗し、シューが無くなり台座の地金も露出していましたので、ここも迷わず交換となりました。

クラッチ・シューがここまで減っている割に、ウエイトローラーの減りは殆ど皆無でした。
したがいまして今回は、上記部品以外にスライド・ピースとクラッチ・スプリングも交換して、前後プーリーを分解したついでに洗浄して新しいグリスを封入し、Oリング類も新品に交換して組み立てました。

これでお客様ご依頼の整備は終わる筈でしたが・・・
整備も終わりバイクを動かそうとしたところ、フロント・ブレーキからゴリゴリ引き摺る音がします。
これはブレーキ・パッドの残量が無いのかな?と思いながら、この事をお客様に告げると、極最近お客様ご自身でブレーキ・パッドを交換されたそうです。

これは、もしかして?
早速ブレーキ・キャリパーを外して診てみると、やはり予想通り。
ピストンは物凄く汚れて、シールも捲れてキャリパーに噛んじゃってる状態でした。

20111104_3これも数回前のブログで書きましたが、お客様ご自身でブレーキ・パッドを交換する方の、かなりの確立で陥るケースです。
パッド交換の際に、ピストンを押し込む前には泥や錆を取り除き、適切な工具でピストンを垂直に押し込めば、この様な事態には成らなかったとも思われますが、やはりこのバイクも新車からの8年間、少なくとも当店では一度もシール類の交換は行っておりませんでした。

このブレーキ・シールなどのゴムで出来ている部品は、タイヤやドライブ・ベルト、燃料ホースなどと同様に、時間の経過と共にオゾンや紫外線の影響を受けて固く硬化して行きます。

特にブレーキなどのゴム部品は、熱や溶液などの影響も受け、次第に劣化が進んで弾力を失って行きます。
そして次第にゴム・シールが、復元力(ブレーキの戻る力)を失って来たり、シールが捲り上がり、キャリパーとピストンの間に噛み込んで、今回のような引き摺りの原因にもなります。

これを放置すると、間違いなくピストンは固着したまま動かなくなります。
ブレーキは効かないか、効きっ放しになってしまいます。

今回は急遽、このキャリパーもオーバーホールする事になり、ブレーキ・シールなどのゴム部品を新品に交換して組み直す事になりました。

この辺は見えない部分で、どうしても見逃してしまう部分でもありますが、ここも4年毎の定期交換が指定されておりますので、車検の有る中型以上は勿論、原付50でも250のビックスクーターでも同様ですので、4年以上経過しているバイクをお乗りの方は、そろそろメンテナンスして頂けますようお願いいたします。

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