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2011年11月 8日 (火)

ADDRESSクランクシール交換

1999年式アドレスV100にお乗りのお客様から、修理の依頼がありました。
走行中にエンストし、再始動できなくなったそうです。

早速バイクをお預りして診断に入りました。
どんな感じでエンジンが掛からないのか試そうと、先ずはスターターモーターを回して始動を試みようとしたところ、この時点でセルフスターターが故障していて、スターターモーターが回らない事が判明!
20111108_3仕方なくキックで始動を試みるも、これでは連続してクランキングできない上、なんと!このバイクはエアークリーナーボックスが外されちゃってました。!
これでは吸い込み過ぎちゃって、ただでさえ始動性が悪そうなので、まともな始動テストもできそうにありません。

仕方ないので、とりあえずエンジンの基本「良い混合気、良い圧縮、良い火花、」の原則通り、一つ一つ順を追って調べていく事にいたしました。

先ずはキャブレターのドレンを緩めて診て、一先ず燃料が来ている事を確認。
次にスパーク・プラグを外して点検しましたが、ここも火は飛んでるようなので、このついでにエンジン・コンプレッションも測ってみましたが、圧縮圧力も基準に近い値を示します。

ここまでは至って正常にも思えますが、何故エンジンが掛からないのでしょう?
強いて言えば、クリーナーボックスを外されたキャブレターには、社外品のスポーツフィルターが付いていますが、そのフィルターのダクトが割れてエアを吸い込んでるようです。
直接エンジンの掛からない原因とも思えないのですが、フィルターを含むこの周辺の汚れが酷いので、一旦キャブレターも分解してみましたが、やはり目立った汚れや損傷もありませんでした。

燃料タンクのキャップやコックの負圧系も問題なく、エキゾーストパイプを外して詰まりなども調べましたが、ここも特に問題がなさそうです。
20111108_1ついにはリードバルブも外して調べて診ましたが、ここも破損やヘタリなども有りませんでした。

ここまで来ると最後に残すところはクランクケースのオイルシール抜けくらいしかありません。
先ずは右側のエンジンカバーを外してからジェネレーターを取外して診ると、クランクのシールがクランク軸から抜けて外れる事を発見いたしました。
これじゃあエンジンが掛かる訳もありません。
20111108_2ようやく原因が突き止められ、長丁場になりましたが、結果的に抜けたクランクシールを新品に交換して、無事にエンジンも掛かる様になり修理は完了いたしました。

アドレスの様な2ストの場合は4ストと異なり、一旦混合気をクランクケース内で予圧(一次圧縮)しますので、クランクシールが抜けるとエンジンは掛かりません。
ところがエンジン圧縮圧力の測定は、シリンダーヘッド(二次圧縮)で行いますので、ここの測定値はクランクシールが抜けてても極端に下がらない為、測定だけではなかなか診断し難く、今回も故障診断に時間が掛かってしまいました。

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