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2011年6月 8日 (水)

FUSIONステムベアリング交換

フュージョンのステム・ベアリングの交換を行いました。

この車両は2006年に当店で販売した「FUSION TYPEX 」で、今年で新車から5年目に入り、走行距離は2万キロを突破したところです。

20110608_1_2お客様は女性の方で、このバイクをほぼ毎日通勤で使用していますが、ここ数日前よりハンドルに違和感があるとの訴えがありました。

曲り角などでバイクを寝かし込みながらハンドルを切り始めると、ある舵角に入った瞬間に急にガクッと引っ掛かり、スムーズに舵取りができずに、おっとっとって感じでコケそうになったそうです。
この状態が度重なり危険を感じ、当店にお越し頂きました。

これはステム・ベアリングに損耗が有る場合の特徴的な症状です。
早速、バイクをジャッキアップして点検して診る事にいたしました。
フロント・ホイールを浮かした状態でステアリングを左右に振ると、やはり数ヶ所でカクン、カクンっと引っかかり、ステムがスムーズに動かず、ハマり込んだ様に止まってしまいます。

20110608_2_2これで明らかにステム・ベアリングが損耗していることが判り、このベアリングの打ち換えを行う事になりました。
ホイールを外しフォークごとステムを抜いて、フレームに圧入された古いベアリング抜きました。
その後新しいベアリングに念入りにグリスを封入後、フレームに圧入し直しステムを組上げました。
今回は走行距離も2万キロを越えている事から、ついでにドライブ・ベルトの交換も一緒に行い、無事に全ての整備は完了いたしました。

ハンドルと連動して動くのステムシャフト(回転軸)は、メイン・フレームのヘッドパイプ内に挿通され、ヘッドパイプ上下2箇所に圧入されたベアリングで支持されています。
このベアリングは一定の期間を経過すると、グリス切れ(潤滑不良)などにより磨耗や腐食を起こし、今回の様な不具合として現れます。

20110608_3グリス切れや調整不良でも同様の症状が出る時があり、そのまま放置しておくとベアリングの損耗を早めます。
また酷くなると今回の様に大変危険な不具合となって現れますので、やはり定期的な点検・調整・交換が必要です。

今回のお客様は自覚症状がありましたが、永く同じバイクに乗っている方などは、徐々に蝕まれた症状に、なかなか気が付かなかったり、中古車でバイクをお乗りの方などは、「これが正常」と思い込んで乗っている方も多く、当店で点検を行った際に発見されるお客様も多く見受けられます。

20110608_4中には不具合を指摘されるまで、低速走行でバランスが取れずふら付いたり、カーブが上手く曲がれずつまずきそうになるのは、自分がバイクに乗るのが下手だからと思ってる方も非常に多く、せっかくお乗りの自慢のバイクの性能を引き出すどころか味わう事もできず、そのバイクをそのまま評価している方も多くいるようです。

ステアリング・ステム(舵取装置)は、バイクの最も重要な基本性能を担った部品ですので、皆さんも定期的な点検を是非お勧めいたします。

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